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FIP(猫伝染性腹膜炎)について覚書。(コメント御礼あり)

2009/06/29 15:46
猫伝染性腹膜炎ウイルスについて覚書。
自分で調べたりして書き溜めたり、ネットで探しておいたものをまとめて書き出してみました。私は獣医師ではありません。あくまでもにゃんずの飼い主の素人です。
疑わしい症状があったらすぐに獣医師への診察をお願いします。

■発生原因
それ自体は大変弱毒性のネコ腸コロナウイルスが非常に運悪くその猫ちゃんの腸内で突然変異を起こし発症する力の強いFIPウイルスに変化する→それに対して猫ちゃんの体内で強いアレルギー反応(免疫系のバランスが崩れる)が起こってFIPを発症する、というのが現在最有力な説です。
猫種、性別による感染の差は認められていませんが、私が感じた限りでは、多頭飼いによるブリードがメインとなる純血種の猫ちゃんの発症が多いように感じています。(しかし、純血種だから体が弱いとか、ミックスちゃんだから体が強いとかは言いたくありません)
年齢的には全年齢層に見られますが、生後6ヶ月から5歳までの仔猫、及び14歳以上の高齢猫が多いようです。1歳前後の子の闘病は本当に見ていて心を締め付けられるものがあります。血液感染も多いようで、兄弟猫のうちの一匹の猫ちゃんがFIPを発症してしまった場合、ほとんどの確率で他の兄弟猫ちゃんにも感染、キャリア、発症が見られます。
FIPウイルス自体の感染力は大変弱く、一般的に使われている消毒薬(薄めた塩素系漂白剤など)で有効だといわれています。
また、一般の猫ちゃんでは10-40%が血清ネコ腸コロナウイルス抗体を持っていて、複数飼育されている場合では、血清陽性率は完全に0%かあるいは80-90%であるとされています。
ブリード等で生まれた仔猫の中で、完全にコロナウイルスフリーの仔猫を探すのは非常に難しく、生後1ヶ月未満で母猫から離し、隔離する必要がありますが、1ヶ月未満で母猫から引き離された仔猫は十分な母乳を与えられないために免疫力が不完全であると考えられますし、その猫ちゃんが将来決してコロナウイルスと遭遇しないとは考えられませんので、私は賛成できません。

■FIPの前駆症状
仔猫がFIPを発症する前には、猫ちゃんが何故か発育不良であるとか、健康状態があまり良くないといった長い病歴が見られるようです。FIPと判断される前に、目の炎症、外耳炎、下痢、嘔吐、血便などの体調不良がFIP発症前に見られることもあるようです。また、私が感じた限りでは、コロナウイルスを持っている子は腸が弱く、うんちが緩かったり、虫さんを持っている猫ちゃんも多くいましたので、注意してあげてください。
あとはパパママにお願いしたいことは、猫ちゃんが食事をしても食欲があってもなぜか体重が増えない、体重が減ってしまう、という発育不良の症状が多いようでした。それは、食べた分のエネルギーが全て体内のウイルスとの戦いに全て費やされてしまい、体重に反映されないからでしょう。(実際うちの子たちも、コロナウイルスの予防治療を行う前と行った後とでは、成長の度合いが全然違いました。FIPが発症していなくてもそうなのですから、実際に発症していたらもっと差異があるのではないでしょうか。)

■FIPの症状と種類
FIPにはウエットタイプ、ドライタイプの2種類があります。
ウェットタイプ(滲出型FIP):腹水、胸水がたまってから気づくことが多い。腹水が発生してからでは手だてがないように思えます。初期は、熱がでたり、食欲がなくなる、じっとして動かなくなることが多い、痩せていく、脱水症状、まぶた、鼻、歯茎、パット等に貧血状態が見られることがあります。肝障害が強い場合は強い黄疸を起こしたり、嘔吐や下痢や便秘を繰り返すこともあります。そのうち腹水がたまり始めます。通常は腹部を触診しても痛みを示しません。症状によっては腹部前下方に堅く小さな腫れ物を感じるときもあります。ウェットタイプのネコの約25%に胸水がたまって、それに伴う呼吸困難が見られます。運動するとすぐに息が切れ、呼吸困難になり、心音および肺音が弱く感じられます。心嚢水が増量してくることもあります。腹部ぼうまんが見られたら、すぐ受診してください。
ドライタイプ(非滲出型FIP)
特異的な症状が少ないために、FIPであるという診断が難しいようです。ウェットタイプよりもドライタイプの方がゆっくりと症状が進み、膿汁を含む播種性肉芽腫病変が様々な臓器に生ずるため、それに関連した兆候を伴うことが多いようです。FIPウイルスは血管があるあらゆるとこに入り込んで炎症を起こします。慢性的な体重減少、発熱、ぐったりするなどの症状が数週間続いた後、腎臓・肝臓障害、膵臓、中枢神経系、あるいは目に異常が認められることがあります。また様々な神経症状、例えば、運動能力が落ちたり、後ろ足がきかなくなったり、眼の玉がふるえたり(眼震)、けいれんの発作を起こしたり(てんかん)、脳神経および末梢神経障害、知覚過敏、頭が前部に傾く、いつもと違う行動をとるようになる(大人しかった猫が急に暴れるようになる等、性格が変わったと感じるパパママもいるようです)、粗相をする等の症状が見られるようになるかもしれません。日々、観察してあげてください。

■FIPの臨床診断
病歴、身体検査所見、実験室検査成績、ネコ腸コロナウイルス抗体価、および類似疾患の除外によって行われます。FIPはネコによって様々な発症症状をみせるので、この診断からだけでは、FIPを確定診断するための証拠は得られません。知識のない獣医さん等では、FIPであると診断できずに結論を延ばし、その結果猫ちゃんが亡くなってしまうということもあります。
とくにドライタイプでは腹水や胸水の貯留がなく、診断確定を付けにくいので注意しなければならないと思います。(ウエットタイプは腹水が貯まる、というように、素人目にも判りやすい。)
ウエットタイプ、ドライタイプのFIPの猫ちゃん、あるいは見かけ上健康な猫ちゃんに本症があるかどうかを確定診断する唯一の方法は組織バイオそして、コロナウイルス抗体価を調べる血液検査をFIPウイルス抗体価検査と呼んでいて、それ故に、検査を行ったときの抗体価が高いと、それだけでその猫ちゃんはFIPを発症している、とショックを受ける飼い主が多く存在しました。(実際私もそうでした。獣医さんにひたすら「FIPになっているわけではないんですよね!?」と訊きまくりました。)
確かに、病理組織学的にFIPと確定診断された猫ちゃんの多くは、高いネコ腸コロナウイルス抗体価を示します。
しかし、上記で書いたようにこの検査はネコ腸コロナウイルスの価か、FIPウイルスの価かを識別するものではありませんので、抗体価が高いからといって即、FIPを発症しているということにはなりません。コロナウイルスの抗体価が高くてもFIPを発症せず天寿を全うする猫ちゃんは大勢いるのですから。
また逆に、FIP末期状態になって猫ちゃんの体内の免疫体制が崩れてしまった後では、上記の検査をしてもウイルス抗体価検査は低くなりますのでそこには注意しなければなりません。
コロナウイルス抗体価が100以下だったので安心していたら突然状態が急変しFIPだと診断され数日のうちに亡くなってしまう、というような例は多く見られ、それは上記の理由によるものです。

■FIPの治療方法
FIPを完治させる為の治療法は現在の獣医学では存在せず、治療としては症状を和らげる対症療法が主体となります。
というのも、猫ちゃんの体内のウイルス自体を殺す薬はないし、またどのようにして発病するのか不明な点が多すぎることもあり、FIPの診断、治療に消極的な獣医も多いそうです。FIPと診断されたとたん、それ以上の治療を拒否したり、安楽死等を勧める獣医さんもいるようなので、気をつけた方がいいと思います。
対症療法はFIPの進行を遅らせ、猫ちゃんの不快感をある程度改善する効果は期待できますが、完治のための治療はありません。
私がインターネットで調べたところ、FIP発症した猫ちゃんに対し、使用された薬はステロイド、猫用インターフェロン(インターキャット)注射、経口インターフェロン(ビムロン)。
インターキャット注射によりにより一時的な回復は期待され、実際に元気を取り戻した猫ちゃんは多くいますが、それはあくまでも一時的なものであり、ほとんどの猫ちゃんの症状は悪化し亡くなっています。
また、私が見た限りの闘病記では、FIP末期であっても、最期の最期まで食欲のあった猫ちゃんはQOLの高い生活を送れていたように思えますが、食欲がなくなり食べられなくなってしまった猫ちゃんは、衰弱してしまい、病状はどんどん悪化します。
当然、数日ゴハンを食べなければ猫ちゃんは死んでしまいますので、強制給餌などで無理矢理栄養を取らせなければなりません。ですがその場合、猫ちゃん自身は勿論、飼い主さんも疲れ果て、精神的に追い詰められます。

■終わりに
FIP(猫伝染性腹膜炎)という病気は本当に恐ろしいものです。白血病、エイズも恐ろしい病気ですが、ワクチンがありますし、完全室内飼いを守れば原則感染防止できるものなのです。けれどFIPにはそれは当てはまりません。
この病気に様子を見る、という言葉はタブーです。
一瞬一秒が猫ちゃんの命を縮めます。
少しでも猫ちゃんの体調に気になる点があったら、即、検査をすることをお勧めします。できれば、コロナウイルスのままでいるうちに予防治療を行うことをお勧めします。
06/29 16:15にコメントくださった方
ご丁寧なコメントありがとうございました。
ええと、うちの子たちの予防治療ですが、おっしゃっているようにFIPは一度発症してしまったら完治できませんし、完璧な予防ワクチンもありません。…ので、FIPの予防治療というとちょっと違ってしまいますね、すみません(涙)どちらかといえば、コロナウイルスの抑制治療といったほうが正しいかもしれません。
まず、うちのにゃんずは、健康診断のときに膝裏のリンパ節が腫れている事がわかり、先生の指示でコロナウイルスの抗体価検査を実施。
その結果、あろうことかに2匹とも6400倍~という予想外の高い結果が出てしまいました。
私はどうしたらいいかと先生に指示を仰ぎました。まず、抗体価は高いけれどまだFIP発症しているわけではないので、心配しなくていいこと。ただ、抗体価が高い以上FIPになる可能性は低くないので、免疫を下げてコロナウイルスの抵抗価を下げましょう、コロナウイルスはそれ自体では悪さをしないので、間違って働いてしまっているコロナウイルスの抵抗力を下げることによってFIPの発症の可能性をぎりぎりまで下げることにしました。
4クール、1回ずつ免疫抑制剤を使用。それにあわせて毎日ステロイド、胃薬を飲んでいました。また、血液が濃かったので、血液をさらさらにしてくれる薬も併用。
お金は一匹につき相当な額がかかりましたが、現在、体調はしごく良く、当初あった外耳炎も気づけばなおり、体重もバンバン増えています。
また、体調が落ち着いた後、再生医療を受けました。この治療も高額でしたが、やってよかったと思っています。
ちょっと質問の答えとずれてしまっていたら申し訳ございませんが、上記のような予防治療を行いました。ネットで自分でも調べましたが、FIPになる前、コロナウイルスのキャリアの状態での免疫抑制の治療というのはネットでは出てきませんでした。



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